<森野コラム>アレキサンドロス大王と小早川隆景から考える判断力 FavoriteLoadingあとで読む

: 森野 誠之
歴史に名を刻んだ名将から学ぶ、判断力。彼らは“どう考えどう動いた”のか?メンバー向け季刊誌で人気の運営堂・森野誠之氏による森野コラムがウェブ版へと出張!

コラムっぽいネタを思いついてしまったので、編集部さんにお願いして書いてみました。

判断ってこうしろってものがありそうでないんですが、過去の偉人たちがどうしていたのか?を知ることで、ある程度は基準ができるんじゃないかと思います。

「ゴルディアスの結び目」ってご存知ですか?

アレクサンドロス大王はマケドニアのバシレウス(君主)でペルシャとかエジプトを支配した人物です。マケドニア式のファランクスは本隊の歩兵右側を重装歩兵とし、左側を軽装歩兵で・・・と書いても、何の関係もないのでここまで。

私がお伝えしたいのは「ゴルディアスの結び目」の故事。

ゴルディアスの結び目 – Wikipedia

どんなものかはこのページを読んでいただくとして、私が言いたいのは「最短で解決できるに方法なら多少強引でもいいのでは?」ということです。アレクサンドロス大王は果断な性格の持ち主なので、結び目をグズグズほどくよりは一刀両断してしまえばいいと判断したんですよね。

せっかちな人なのであれば、こうした判断もありですし、その判断が大きく外れなければ全体のスピードも上がるので、問題にはならないですよね。現在でいえば、孫正義さんとか柳井正さん。

まずは様子を見て・・・という人は100年たっても同じことを言うはずなので、そんな意見を聞いていてもらちがあかないという考え。

小早川隆景は正反対

毛利元就の三男で豊臣政権下では五大老にもなったほどの人物です。兄の吉川元春と一緒に「毛利の両川(りょうせん)」をも言われていました。関が原で最終的に東軍についた小早川秀秋は・・・と書き出すと止まらないのでここまで。

その隆景の言葉です。


長く思案し、遅く決断すること。
思案を重ねた決断であるなら、後戻りする必要はない。

アレクサンドロス大王とは正反対ですね。ちょっと先のことを考えて、未来が楽になるのであれば時間をかけても問題ないでしょうという思考。

今でいえば稲盛和夫さんとか塚越寛さん。じわじわと着実に積み上げていくやり方。

日本的にはこっちを選ぶことが多いですね。

自分の性格に合った判断方法は何か?

過去の偉人たちはいろんな経験をしながら、自分に合った判断方法を確立しています。

上手くいくのであればどんな判断基準でもいいでしょう。

答えに行き着くための方法なんて無限にありますし、実行することを考えたらストレスの溜まる方法では上手くいきません。最初からうまくいくことなんてないですしね。

自分に合った方法でやってみて、上手くいかなければ判断の方法を変えてみればいいでしょう。

あとは判断に対する責任が取れるかどうか。

ちなみに私はうだうだ考えて、決めたら早く動きたいタイプです。

<編集部のコメント>

人の影に隠れて好き勝手したい私。何タイプなんでしょう?
ちなみに戦国武将の中で私が好きなのは、島津4兄弟の長男、島津義久!!
島津義弘とかスーパースターな弟たちの影に隠れがちですが、薩摩の基礎を築いたのはこの兄ちゃんなのです。薩摩の繁栄はマネジメントに長けた兄ちゃんあればこそ!スーパーな能力を持った兄弟をうまくまとめた、そのマネジメント力には脱帽です。

歴戦の名将たちが現代を舞台にしてビジネスで国取りをする。そんなゲームとか出ないもんでしょうか?きっと面白いと思うんですよね。(編集部T)


歴史にうとい私ですが、自分がどのタイプに近いか俄然興味が湧いてきました…!
ネットの占いばかり見ていないで、偉人について調べようと決心しました。
ちなみに普段は、思いついたらバシバシと突っ走るタイプです。それで失敗することも、人生あったりなかったり。
長いスパンで物事を見る力が欲しいなと思っていたので、自分と違うタイプの偉人に学ぶのも良いですね。
ということで、小早川隆景について調べてきます!(編集部Y)

森野 誠之
この記事を書いた人: 森野 誠之

運営堂 代表/愛知大学非常勤講師
お膝元である愛知県を中心に地方のWEB運用を熟知し、主に中小企業を中心としてGoogleアナリティクスを利用したサイトの分析、改善提案やリスティング広告を用いた集客改善など、サイト運営の手伝いを行なっている。最新情報を抑えながら地方かつ中小企業向けのノウハウをわかりやすく説明できる数少ない人物。
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