讃岐うどんたも屋『FBの広がりを楽しんで生かす』 FavoriteLoadingあとで読む

: ウェブ担当者通信事務局
試行錯誤しながらFacebookを活用している「讃岐うどん たも屋」。売上アップを目標にするのではなく、とにかく「楽しむこと!」が秘訣。それがお客様に伝わっていき海外にまで広がっています。

※インタビュー記事は、プレミアムメンバーの方にお送りしている月刊誌に掲載した全文の抜粋です。
(2013年2月Vol.14号掲載)

讃岐うどんたも屋

TVチャンピオンの「全国うどん職人選手権」に讃岐ナンバーワンとして出場した、香川県高松市にある讃岐うどん「たも屋」。
www.tamoya.com/corporate/index.html

店舗ごとに Facebook ページを立ち上げており、いいね!が、会社 882 人、本店 231 人、林店 529 人、女道場 150人、商品「おしおさん」664 人と多く、チェックイン(*)も林店は 1000 件を超えています(2013/3/7 現在)。地方にあるおうどん屋さんですが、うまく Facebook を活用してお客様に来てもらっているお店だと思い、気になったので「どうやって Facebook を活用しているのか?」を中心に、讃岐・高松へおうどんを食べがてら聞いてきました。(いえっ!インタビューがメインです!)

今回、有限会社たも屋で主に広報を担当されている久枝了統括本部長にお話を伺いました。

インタビューさせていただいた経緯

ryomaru

久枝本部長は、ウェブ担当者通信事務局のこだまの幼馴染であり Facebook 友達でもあります。毎日ほぼ決まった時間、ニュースフィードに久枝さんの投稿したうどんの写真が出てきます。12月になると、讃岐の郷土料理である「しっぽくうどん」の写真を毎日のように見ていて、昨年末高松へ帰省した際、しっぽくうどんが食べたい衝動に駆られて『たも屋』さんへしっぽくうどんを食べに行ってしまいました。
!!!これは Facebook を使ったマーケティングに見事に釣られたのでは!?

それ以降、『たも屋』さんの Facebook の活用のしかたが気になり、ウェブ担通信事務局内で企画をして今回インタビューをさせていただくことになりました。

自分が楽しみながら Facebook をまずはやってみました

-いつから Facebook を使い始めたのですか?

個人的に Facebook をやり始めたのは東日本大震災後です。東日本大震災のあと、自分たちにも何か手伝えることがあるんじゃないか?と考え、たも屋社長の黒川も含め、3 月 29 日、福島へ炊き出しに向かいました。
そのとき、Facebook で発信を行うことで、被災地の状況や交通情報などリアルタイムな情報が入ってきました。その情報を元に必要な場所に出向いて炊き出しを行うことができました。

このことから Facebook は何か可能性があるんじゃないか?たも屋にとっていいツールになるんじゃないか?と考え、Facebook の勉強をしてみることにしました。最初から「仕事に生かせる!」と思ってやり始めたわけではないんです。

-どのように Facebook の勉強をしたのですか?

最初の頃は「Facebook 講習」とか「使い方」のような講座が高松で行われているとよく聞きに行っていました。また、個人でどんどん使い方に慣れてきたら、Facebook 活用術など成功している人やコンサルティングを行っている人に高松まできてもらってセミナーを開催してもらったりしています。

そういった方とコミュニケーションを続けていくことで、お互いにアイデアが生まれ新しい知識として手探りでいろんなことを一緒にやってみる、ということができるのも Facebook のいいところだと思っています。そして、新しい使い方をコンサルタントの方はまた別のクライアントに提案したりとかもしているようですよ。おもしろいですよね、広がりが。

-会社としてやり始めたのはいつくらいからですか?

個人でやっているときに、リアルな友人など横のつながりだけでなく、学生時代のときの先輩や後輩など縦のつながりもどんどん増えてきました。自分のフィードでたも屋のことを書いたりもしていたのですが、「これってたも屋としても広告とかに何か使えるんじゃないか?」と思うようになりました。

震災後黒川社長も Facebook をやっていたこともあり、「無料のツールやし、広報活動の一環として使えそうやし、まずはやってみたらええんちゃう?」という軽いノリでその年の 9 月頃から始めました。

運用は試行錯誤の繰り返しですがとにかく楽しむこと!

-Facebookページを作っても、いいね!が押されなかったりでファンづくりに苦慮することが多いのですが、たも屋ではどうやってファンを増やしていったのですか?

ページを立ち上げた当初、200件くらいは知り合いとかお客様を中心にゆるやかに増えていきました。
知り合いが多かったので、「今日はこの店舗にいるよ!」といった記事を載せていました。
会社のページで書き込んだ記事を自分のフィードでシェアすることで、知り合いにページの存在を「知ってもらう」ことからのスタートでした。

いいね!が200件を超えた時点で少し戦略を考えることにしました。
ファン数を拡大するために『友達を招待』(*)というFacebookの機能を使ってアピールしたり、Facebookの右側に出てくる広告を試しました。
広告は3000円くらい使って増えたファン数は24件でした。あまりメリットが感じられなかったので広告は今はやっていないです。

いいね!を押してくれる人、知り合いが多くていいね!を押してくれたりシェアをしてもらえる人へのアピールは大切だと思います。そういう方には、お願いをしたり、がんばってもらったりすることもあります。(笑)
そして有名人が来たときには一緒に写真をとらせていただいてアピールをしたり、というのもファンが増えますね。
広めようと思ったら影響力のある人と絡んでいくのは効果的ですよね。

店舗ならでは使い方をいつも考えています。Facebookはコロコロと仕様が変わるので使いづらい、という声もよく聞きますが、「何かできないか?」「こんなことはできないか?」と常に考えながらFacebookにある機能をとにかく使ってみます。何かやった分だけ必ず何らかの反応がある、と思っています。

-Facebookページへの記事は誰が掲載しているのですか?また運用はどのようにやっていますか?

たも屋では各店舗毎と商品である「おしおさん」のFacebookページがあるんですが、それぞれ管理者権限を持っている人は誰でも書き込みができるようにしています。でも、やはりうどんづくり、接客といった本来の業務のほうが忙しく、めんどくさい、ということもあって今は僕だけが書き込んでいます。

朝まず書き込みをします。今だと観音寺店が朝6時オープンになったのでそれをアピールしたり、とにかくおいしそうなうどんの写真ともに書き込みをするようにしています。

久枝さん説明
本当はランチ前のときにも投稿したい、と思っているのですが、これは時間的余裕がなくなかなかできないことが多いですね。うどんを作らないといけませんからね。
夜、お店が終わった後、記事に対してコメントを返すことに時間を費やしています。これが一番時間がかかりますね。
内容はしっかり読んでコメントやメッセージに返信をすることを心がけています。

あと、これはやってみて分かったことなんですが、毎日同じくらいの時間に投稿する、というのが反応がいいですね。
朝5:00、11:00、17:00くらいの投稿が効果的でした。

Facebookをやってみたら意外な効果が!

-Facebookをやる前とやった後、お客様に何か変化がありましたか?

店舗の売上やオンラインショップの売上アップに直結しているか?というと実はしていません。
Facebookページのアクティビティに関するインサイトでどのようなアクセスがあるのか?を日々分析しているのですが、おもしろいことが分かってきました。

地元・高松からのアクセスよりも、東京など県外からのアクセスが多い、ということ。

実際にたも屋へうどんを食べに来たお客様から「Facebookで見てサンタバーバラから食べに来たよ!」とか言ってくれたこともあります。これはうれしいことですよー。たくさんある讃岐うどん屋さんの中からピンポイントでたも屋に来てくださる、というのは本当にうれしいです。

地元へのアピールというより、グローバルに対してのアピール、と考えた方がいい、と思っています。
たも屋ではFC展開をやっています。実はFacebookを通じて、シンガポール、香港、台湾などからFC出店をしたい、というメッセージなどで連絡が来ました。今年3月にはシンガポールでたも屋FC店がオープンします。

また、Facebookのチェックインをしてくれるお客様やタグ付けをしてくれるお客様に対して、Facebook上のコメントで「ご来店ありがとうございます。」と言えることもありがたいことだな、と思っています。自分がお店に出ているときにはあいさつできますが、その店舗にいなくてもご来店いただいたお客様にお礼を言うことができるのっていいですよね!

-アクセス分析をしてみて、売上アップに今後活用していきたい、とかの思いはありますか?

もちろん売上アップにつながればいいな、とは思いますが、あまりそこに重点はおいていません。
新製品やブランドづくりのためのアイデアや企画をしていく上での情報収集や、お客様とのコミュニケーションをとっていく、ということに重点を置いています。

「売り込み」ではなく「刷り込み」。
「買ってね!」じゃなく「これ、よかったよ!」と言ってもらえることが結果的には売上アップにつながると考えています。

Facebookはリアルと異なる広がり方をしていく

試行錯誤しながらFacebookを活用している「たも屋」。
リアルとは異なる拡がり方をしていくソーシャルツール。売上アップを目標にするのではなく、とにかく「楽しむこと!」が秘訣。それがお客様に伝わっていくようです。

*続きは、2013年2月Vol.14号冊子に掲載されています。

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この記事を書いた人: ウェブ担当者通信事務局

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